パティスリー×古風板
目の前に荒川線のおしゃれなケーキ屋さん

2023-08-25 公開 2023-08-26 更新

こんにちは!総務広報部の中野です。
今回は古風板を入り口正面の壁に使用いただいたパティスリー(荒川区・熊野前)にお邪魔しました。可愛くてあたたかい雰囲気、もちろんスイーツはとっても美味しい!古風板という個性的な壁材を採用された経緯や、お店や地域に対する思いなどをシェフの桜庭さんに伺いました。

商品|古風板
 色|鉄錆 TETSUSABI
品番|MSPN0025

以下、桜庭シェフのお声をお届けします。

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荒川線沿い、下町に寄り添い愛されるケーキ屋さん

ここは13年前、ちょうど日暮里舎人ライナーが開通したころにオープンしました。当時は妻と二人でいろんなお店を歩いて回ったり、雑誌の写真をファイリングしたり、自分たちの作りたいお店のイメージを膨らませていきました。僕は荒川区が地元で、この辺のことはよく知っています。だからこそ、ここ荒川区に合った温もりのあるあたたかい雰囲気、でも埋もれてしまわないおしゃれなお店を目指しました。
中には広めのイートインスペースを作って、お飲み物もお出ししていて、結構地域の方々にゆっくり過ごしていただいてたんですよ。

コロナ禍でイートインスペースを閉鎖、壁の設置へ

せっかくのイートインスペースでしたが、コロナ禍で閉鎖しました。デッドスペースにしておくのはもったいないし、大きな冷蔵庫を置きたかったので、アキデザインさんに壁を作っていただきました。その壁に張ったのが古風板ですね。


アキデザインさんとの出会いは3年前ですが、お取引の合った業者さんのご紹介でした。そのときは、タイルだったフロアを木のフローリングに変えたんですが、すごくイメージ通りで良かったんです。だから今回もまたお願いして木にしようと思いまして。木もいろいろありますけど、ここはお店の入り口なので、こだわってこの古材風の板を選びました。


お店に入ってすぐ壁って、お客さんどう思うだろうって不安はありました。実際、圧迫感があるねって最初は言われましたね。そりゃそうですよね。でも最近はそういうこともないし、よくオシャレだねって言われるし、これにしてよかったなって思います。

気になったところさえ、馴染んで味になった

カットサンプルを見ても最初は全然イメージが湧きませんでした。アキデザインさんにも張ってみないと味わいも個性も出ませんし、当たり外れもありますよって言われました。ただ、むしろ味わいを出したいと思ったので、信じてこれに決めました。
こういう素材って施工する方のセンスも必要だと思うんですが、床を張っていただいた時にイメージピッタリだったので、今回も信じてお任せしようって。


結果的に大正解でした。一枚一枚表情が違って、おしゃれな感じになりましたね。
正直言うと最初は黒いところが気になってたんですけどね。ここだけなんか黒いな、みたいな。でも馴染んできて、これが味だなと思うようになって、今はすごく気に入ってます。

一番大切にしている思い

お菓子作りとお店作りどちらにも共通しますが、”当たり前のことを当たり前にやること”を心がけています。一番大切にしているところです。
具体的にいうと、例えばうちのケーキ1個600円くらいなので、すごく高いと思うんですよ。お客さんも1個や2個を大切に選んで買ってくださる。でも僕らパティシエは一日に何百個も作るので、それが”作業”になっちゃうと雑になっちゃうんですよ。なので、何百個も作るけど、買ってくれるのはこのうちの1個、お客さんは1個なんだから、そういうことは忘れないで、丁寧にしっかり作ろうねっていうのはずっとスタッフみんなと話しています。

季節に合ったスイーツ、定番のスイーツ

ショーケースの一番下の段は、定番のショートケーキとかモンブランとかチーズケーキとか、通年変わらないものを置いています。
中央の段は季節によって入れ替えるオリジナルのケーキで、3ヶ月ごとにガラリと変えています。今みたいな夏だとパイナップルとか、マンゴー・メロン・桃などを使ったケーキをたくさん出しています。
僕はいつも色でケーキを考えるので、茶色のイメージの秋になると、栗とかキャラメルとかメープルシロップとか、そういうものが。なので、ショーケースの中の色がガラッと変わります。


やっぱり下町でお年寄りの方がたくさんいらっしゃるエリアなので、定番のショートケーキやモンブランが人気ではあります。ただ、舎人ライナーが開通したことによって年々ファミリー層が増えて、真ん中の季節のスイーツがよく出るようになってきました。もちろん、どれもおすすめですよ。

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桜庭シェフ、そしてスタッフの皆さん、ありがとうございました。

ケーキってやっぱり特別なものだから、一つ一つにあたたかい思いが乗せられていることに、気持ちも暖かくなりますね。

皆さんにはおいしいスイーツを選びつつ、黒いところも含めて個性あふれる古風板を見ていただけたらうれしいです。

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店名 パティスリー ウールーグー
住所 東京都荒川区東尾久3-35-9
電話 03-6327-9522
アクセス 日暮里舎人ライナー熊野前駅および都電荒川線熊野前駅 徒歩1分
Instagram https://www.instagram.com/patisserie.woo_roo_goo/

※店舗情報は2023年7月の情報です。

桜庭さんご依頼のデザイン設計事務所
株式会社アキデザイン工房
http://aki-design.co.jp/

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