リフォームとリノベーションの違いってなに? 2つの違い詳しく解説します

2026-03-03 公開

ライターのみすみです。住宅が大好きで、住宅について学び、木材や建材に関わる仕事に長く携わってきました。このコラムでは、一度は耳にしたことがある「リフォーム」「リノベーション」の違いと、床の張り替え事情や無垢フローリングの魅力についてわかりやすく解説します。


「住んでいる家をリフォームする」「古いマンションの一室をリノベーションする」どちらもよく耳にする言葉ですが、この2つ、実は意味が違うってご存知でしょうか?

家の設備が古くなり、そろそろ新しくしたいと思ったとき、それはリフォーム?リノベーション?どちらになるの?と思った方もいるかもしれません。

リフォームリノベーション。どちらも住まいを良くする工事ですが、目的や得られる効果が少し違います。

今回は、リフォームとリノベーションの違いと、実際によく行われている工事内容や、床の張り替え事情についても紹介します。

リフォームとリノベーションの違い

リフォームとリノベーション

リフォームとリノベーションには、法律上の明確な区分はありません。主に工事の目的・規模・内容の違いで、一般的に使い分けられている言葉です。

リフォーム

リフォームは、壊れたり古くなった部分を「元通りに直す」ための修繕工事のことを指します。家の間取りや構造そのものは大きく変わらず、見た目や機能を新築当時の状態に近づけることが目的です。壁紙の貼り替えや、床の張り替えなど部分的な補修、キッチンや浴室などの設備の交換が代表例で、今の困りごとを早く解消したい時に選ばれることが多い工事です。

工事の規模は比較的小さくて、費用も抑えやすく、工事期間も短めなことも特徴です。

リノベーション

リノベーションは、家全体を見直して、今の家に新しい価値・使いやすさ」を加える改修工事のことを指します。間取りを変更したり、配管や構造まで大きく変えるケースも多くみられます。断熱・耐震性能を高める、広いLDKに作り替える、最新の設備を取り入れる、素材を見直すなど、暮らしそのものをアップデートすることが目的とされています。

工事の規模は大きくなり、費用はかかることが多く、工事期間も長くなりがちです。

リフォームとリノベーション、どっちが多い?

国内の住宅リフォーム市場は、2024年時点で約7兆3,470億円ともいわれています。(出典:東京都宅建協会「2024年住宅リフォーム市場規模」)水回りの設備交換から外壁の塗替えまで、住まいのメンテナンス需要は着実に増えているようです。

一方で、リノベーション工事だけに絞った統計データはまだ少なく、「リフォームが8割以上、リノベーションが2割未満」と大まかな割合でいわれています。

リフォームとリノベーションの割合のイメージ

ただ近年は、若い世代を中心に、中古住宅を購入して間取りや素材を自分好みにリノベーションするということが増えています。(出典:技研商事インターナショナル「住宅リフォーム需要と市場分析」)

住まいに自分らしさや、心地よさを求めている人が増えているのかもしれません。

リフォームが選ばれる主な理由と工事内容

壊れたり古くなった部分を元の状態に戻すリフォーム。なかでも、次のような工事が多く選ばれています。

  • 水回り(キッチン・浴室・洗面所・トイレ)
    劣化や水漏れ・カビ対策に加え、掃除のしやすさや快適性を高めたいという理由が多くあります。
  • トイレ・浴室
    使用頻度高くて、設備の進化も早いので、早めの交換を検討する人が多い場所です。
  • キッチン
    使い勝手や収納力の改善、デザインの見直し、省エネ性能の高い設備への交換など行われています

日常的に使う場所ほど劣化しやすく、リフォームの必要性を感じやすい傾向があります。

リノベーションが選ばれる主な理由と工事内容

今の家に「新しい価値・使いやすさ」を加えるリノベーション。次のような工事が多く行われています。

  • 間取りの見直し
    2LDKを1LDKにして広々としたLDKにする、個室やワークスペースを追加
  • 断熱性能の向上
    窓の交換や断熱材の追加で、室内環境を良くして光熱費の削減にもつなげます。
  • 家事動線・収納の改善
    家事がしやすいレイアウトへの変更や、パントリー・ファミリークローゼットの新設
  • インテリアのこだわり
    素材やデザインにこだわった空間作りや、趣味を楽しむためのスペース作り

床の張り替えはどのくらいされている?

ところで、フローリングはリフォームやリノベーションではどのくらい使われているのでしょうか?

統計では、床の張り替えは内装工事の一部として行われることが多く、水回りなどに比べると件数はそれほど多くありません。(出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」)

リフォーム場所の割合
※令和5年住宅・土地統計調査より工事内容を4分類し、比率化したイメージ

しかし床は、満足度の高い工事のひとつなんです。部屋全体を占める面積が大きくて、空間の印象を左右する主役級の存在だからです。壁や家具はそのままでも、床材を変えるだけで部屋の雰囲気がガラッと変わります。

また、床材の張り替えがあまり行われていない理由の中には、張り替えをしなくても長く使い続けられる床材があることも考えられます。その代表的なものが、無垢フローリングです。

無垢フローリングは、表面に傷や汚れが気になってきても、張り替えでなく、削り直して表面を整えたり、塗装し直すことで美しさを取り戻せます。そのため、劣化したから張り替えようという必要性を感じにくいともいえます。

一方、クッションフローリング、シートフローリングなどは、表面のシートが傷んでしまうと補修が難しく、傷み具合によっては一定年数で張り替えが必要になります。

リノベーション例

実例として、こちらはシートフローリングから、リノベーションのタイミングで無垢フローリングに変更したケースです。

無垢フローリングが選ばれる理由

リフォームやリノベーションの際に、床を無垢フローリングにする方が増えています。選ばれる理由は、次のような点にあります。

  • 本物の木ならではの質感と、自然な表情
  • 素足で歩いたときの心地よい肌触り
  • 使い込むほど味わいが増す経年変化
  • 木が持つ調湿作用による快適性
  • 削り直しや再塗装ができ、長く使えるメンテナンス性

無垢フローリングは、一般的なフローリングにない本物の木ならではの質感と見た目が特長です。木目や色合いが一枚ずつ異なる自然な表情は、プリント技術では再現できないものです。素足で歩いたときの肌触りや足触りの良さも、無垢材ならではの魅力です。

また、無垢フローリングは経年変化(エイジング)を楽しめる素材です。使い込むほど色味や風合いが深まり、「古くなる」のではなく「育っていく」床として、長く愛着を持って使えます。

機能面では、木そのものが持つ調湿作用により、一年を通して快適な湿度を保つのに役立ちます。湿気の多い季節は余分な湿気を吸い、乾燥する季節には湿気を放出しています。

さらに、無垢フローリングはメンテナンス性と耐久性に優れています。表面に傷や汚れがついても、削り直しや再塗装することで、再びきれいな状態に戻すことができます。適切なお手入れを続ければ、数十年にわたって使い続けることができて、長期的に見ても経済的です。

無垢フローリングを取り入れたリノベーション体験談はこちら。
天然木に包まれる贅沢空間に!社員の自宅リノベーションを深堀り取材!

わが家は、新築時に無垢フローリングを採用して、10年以上快適に過ごしています。新築時と比べて色味は深まっていますが、それがむしろ味わいになっていて全く気になりません。肌触りも心地よいままで、素足で歩くのが楽しみのひとつになっています。

まとめ

壊れたところを直すのがリフォーム、これからの暮らしに合わせて作りかえるリノベーション。

どちらも住まいをより良くするために大切な工事です。多くの方が手を加えるのは水回りですが、快適さやインテリアの雰囲気を左右する床も見逃せないポイントです。特に無垢フローリングは、空間の質をぐっと高めてくれる素材です。

住まいの工事は、それぞれの暮らしに合わせて選ぶことが大切です。プレイリーホームズは、さまざまなフローリング材を取り扱っています。気になる方はお気軽にお問い合わせください。


今回は、リフォームとリノベーションの違いを紹介しました。次回もこれってどういう意味?と感じるようなポイントを解説していきます。

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