⽇焼け=劣化じゃない!
⽇焼けが引き出す、無垢材の魅⼒。

2026-03-16 公開

あれ?うちの床の色、ちょっと変わってきたかも。

「家を建ててから数年経った頃。ふとリビングの床を見ると『なんか色が濃くなってるかも』と気づく瞬間がありました」。そう話してくれたのは、無垢床材を使用してお家を建てたプレイリーホームズ社員のひとり。「日当たりがいい場所だったので『日焼けしちゃった…』と思っていたのですが、ただ色が変わっただけじゃない。表情に深みが出ていていて良い雰囲気になっている気がしたんです」そんな発見があったそうです。

Before(日焼け前)

After(日焼け後)

「日焼け=劣化。そんなイメージを持っていたけれど、実際に暮らしてみると日焼け=味わいが増す。という表現の方がしっくりくるんです」
その声を聞いたからには伝えるしかない!ということで、今回お届けするのは無垢床材の日焼けの魅力に迫るコラム企画。とはいえ時間をかけて変化する無垢床材の魅力は、住んでいる人にしか分からないことが多いのもまた事実。なので今回は、実際に無垢床材を使用してお家を建てたプレイリーホームズの社員に、その魅力を直接聞いてみました。

1.築11 年、⽇当たり良好。G さん邸の場合。

Before(日焼け前)

まぶしい…ピカピカです。全体的に白っぽく、いかにも新しいですね。それが11年経つとどうなるのか。Gさんにお願いして、自宅の床を撮影してもらいました。

After(11年後)

⽇当たりの良いお部屋ということもあって、満遍なく⾊が濃くなり味が出ていますね。こうして⽐較してみると、⽇焼けした床材には「⽊!」という感じが強く出るといったらいいんでしょうか。塗装だけではこの味わいが中々出ないそうです。でもそれがまた良いところですね。

⽇焼け前と⽇焼け後を⽐較すると、こんな感じです↓

こちらはサンプルですが、こうやって並べると日焼け前と後では、かなり印象が違って見えますね。違う樹種のように見えますが、どちらも同じ「パイン」。恐るべし…太陽パワー!
※右側の大きなパネルは4年ほどショールームに展示してあったものです。

2. 築7年、東向き。Iさん邸の場合。

Iさん邸の床材の樹種は、ブラックチェリー。こちらは日焼け前のサンプルですが、パインと比べてもこの段階でしっかり色が付いていますね。日焼けすると、どう変化するのか…?家を建てた直後と現在の写真を比較してみましょう。

Before(建ててすぐ)

After(7年後)

右側が現在。建てた直後と同じアングルで写真を撮ってもらいました。全体的に深みが増して、いい雰囲気が出ています。窓から差し込む光もまた素敵ですね。

サンプルで比較するとこんな感じです↓

※右側の大きなパネルは1年ほどショールームに展示してあったものです。

3. ところで気になる、マットの下。

「これだけ変化するなら、例えば冬の間だけ敷きたいマットの下って…?」
なんてことも気になるところです…。マットの下の変化はサンプルでは分かりづらいので、こちらもお願いして、写真を撮ってきてもらいました。

オーク使用、Oさん邸の場合。

「オーク」を使用しているOさん邸では、ダイニングデスクの下に食べこぼし汚れ防止のために透明マットをひいていたそう。ある日、マットをぺらりとめくってみると日焼けの跡を発見。 左側がマットを敷いていた所、右側が何も敷かずにそのままにしていた所です。左側が日焼けせずに、明るいままなのがよく分かります。

続いて「あづみの松」を使用しているSさん。マットの境目の写真を撮ってきてもらいました。

あづみの松使用、Sさん邸の場合。

おぉ!日焼けした箇所がよく分かりますね。右側がいい色に変化しています。
写真を見て「これって日焼けの跡がずっと残るの…?」と不安になった方もいるかもしれませんが、どうかご安心ください。樹種によって変化の速度の違いはあるのですが、マットをずらして満遍なく日光に当てるようにすると、自然と日焼けして色むらも目立たなくなりますよ。

冒頭の「2.  築7年、東向き。Iさん邸の場合。」で紹介したIさんのお家でも、日焼けの変化があったそうです。「引っ越しして1ヶ月経った頃。置いてあった段ボール箱を移動させると跡がくっきりついていたのですが、段ボールを片付けてしばらくすると色が他と変わらなくなりました」とのこと。木がだんだん変化する時間も、ぜひ楽しんでいただけると嬉しいです。

4. 樹種によって、変化の仕方もそれぞれ。

Oさん邸のオークは少しずつじんわりと深い色に。 Iさん邸では、ブラックチェリーの床が最初の半年でぐっと濃くなったのだとか。サンプルですが、改めてそれぞれの変化をご覧ください。

左の小さなサンプルがBefore、右の大きなサンプルがAfterになります。

「オーク」の変化

※オークの右側の大きなパネルは、4年ほどショールームに展示してあったものです。

「ブラックチェリー」の変化

※ブラックチェリーの右側の大きなパネルは、1年ほどショールームに展示してあったものです。

「パイン」の変化

※パインの右側の大きなパネルは、4年ほどショールームに展示してあったものです。

「あづみの松」の変化

※あづみの松の右側の大きなパネルは、4年ほどショールームに展示してあったものです。

意外な変化を起こす!?「ブラックウォールナット」

「ビフォーアフターの写真が逆なんじゃない?」と思いきや、ブラックウォールナットのように日焼けすると明るくなる樹種もあるんです。こう見てみると、木ってほんとうに個性豊かですよね。

※右側の大きなパネルは、4年ほどショールームに展示してあったものです。

5. 変化を思いっきり楽しんで欲しいから。

SNSなどで「この木は○年後にこう変わります」といった比較を見ることがありますが、実際は日光の当たり方はもちろん、家の向きや窓の大きさ・湿度など、日光以外の環境の変化によっても変化の仕方は様々です。樹種によっては色が濃くなるものもあれば、ブラックウォールナットのように色が薄くなるものも。(もっと深掘りすると濃くなったけどまた薄くなる、という面白い変化をするものもあるんです…!)同じ樹種でも、それぞれのお家の環境の違いを受けて色々な変化をするのもまた面白いところですね。

投稿を見て「これが木の早見表だ!」とは捉えずに、「どんなふうに育っていくかな?」という気持ちで見守る方が、きっと楽しい。なんだか植物や家族の成長を見ているような感覚ですね。

よく歩く場所にできた床のツヤ、太陽の当たる場所の濃淡、家具を動かしたときの昔の色。そんな変化のすべてが、それぞれのお家にしかない物語。
木の床は、時を重ねるほどに愛着が増す素材です。日焼けを無理に防ぐのではなく、家とともにその変化を受け入れていく。そんな過ごし方こそが、無垢床材のある暮らしの一番の魅力なのかもしれません。


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