家づくりで悩んだ床材
ラスティックオークを選んだ理由と10年暮らした感想

ライターのみすみです。住宅が好きで、木材や建材に関わる仕事に長く携わってきました。
今回は、2014年にマイホームを建てたときのフローリング選びについてご紹介します。
2014年に完成したわたしの家には、プレイリーホームズで取り扱っている魅力ある建材と木材をあちこちに取り入れました。
無垢の木や自然素材をベースに選び、経年変化も楽しめる「自然素材xナチュラル感」のある空間に、使い込んだような風合いを大切にした「ナチュラルシャビーシック」の要素を取り入れた家ができあがりました。
なかでもわが家のオススメの見せ場の一つは、玄関からつながるリビンク・ダイニングのフローリングです。

なぜこのフローリングを選んだのか?11年住んでみてどうだったのか?を当時を振り返りながら紹介します。
フローリングを選んだ理由
わが家の1Fリビング・ダイニングに使っているフローリングは、「グランデ ラスティックオーク」の特注塗装品です。
このフローリングは、オーク(ナラ)のラスティックグレード。大きめな節や味わい深い木目が特徴で、自然素材のラフな質感をしっかりと感じられます。自然なナチュラルな風合いも、飽きのこないワイルド感もあります。

家を建てる前からとても人気の高い製品だったそうです。
私が目指していたのは、ナチュラルだけど少し味わいのあるシャビーシックな雰囲気もあるインテリア。このフローリングは、希望を叶えてくれるピッタリのものでした。
ただ標準で塗装されたものはクリアー仕上げであり、オークの木肌そのままの色合いが残っています。色が少し明るい印象があり、私が目指す部屋全体の雰囲気と合わないな、もう少し落ち着いたトーンだったらいいのにと悩みました。
それなら無塗装品を自分好みの色に塗装してもらおう、と考えました。オスモ塗料のカラーチャートを見ながら、クリア塗装より落ち着いたトーンの2色を選びました。テラ色とアンバー色です。
実際のオークのフローリングに塗るとどういう色になるのかは分からないので、塗装工場さんに塗装サンプルを作ってもらいました。どちらも塗装すると雰囲気がぐっとわたしの好みに近づいてきました。
悩んだ結果、より色が濃く、深みのある「テラ色」に決めました。
ただし、特注塗装になり、フローリングの価格は予定より跳ね上がってしまいました。それでも納得のいくものになり、妥協しなくてよかったと今でも感じています。
完成したダイニング&リビング
ダイニング
わが家のダイニングは、木目がしっかりと見えるオークの古材を使った存在感のあるダイニングテーブルとベンチ、リネン素材のナチュラルなカーテンが印象的です。
すこしくすんだ白の漆喰の壁、木製の窓。そして、濃いめの色に塗装した節の存在感が目立つラスティックオークのフローリング。余計な家具をおかずにシンプルだけど、落ち着いた居心地のいい空間になりました。


ダイニングテーブルの後ろには、造作の食器棚と飾り棚。
食器棚も木製なので、木のぬくもりも感じられフローリングとも合います。
リビング
ダイニングに続くリビングは、少しインテリアの雰囲気が違います。

グリーンの生地が印象的なソファーとチェアを中心に、ミッドセンチュリーやレトロモダンの要素があるインテリアでまとめました。直線的なデザインだけど懐かしく落ち着いた雰囲気があり、ラスティックオークのフローリングともよくなじんでいます。
このわが家のフローリングの写真が、プレイリーホームズの無垢・木質建材総合カタログ「wood Do? Vol.8」の表紙を飾りました。
それによって、「このフローリングはどの製品?」「何色で塗装してありますか?」など問い合わせが何件もあったそうです。カタログを見た人が、気になってしまう、惹かれてしまうようなフローリングになりました。

カタログは私の大切な宝物です。
フローリングのお手入れについて
お手入れはシンプルです。普段は、掃除機をかけるか、フローリング用のドライシートでホコリをとっています。
半年から一年に一度、オスモ推奨のワックスアンドクリーナーでワックス掛けをしています。ワックス掛けの所要時間は、だいたい1時間くらいであっという間に終わります。ワックスを掛けたあとのフローリングは、さらさらで肌触りもいいです。なるべくこまめにお手入れをして、長く美しい状態を保てるようにしたいです。
お手入れについては、以下をご参照ください。
無垢素材フローリング メンテナンスブック
10年以上暮らした感想
家を建てて10年以上経ちましたが、感想は「全く飽きない」の一言につきます。家を見渡しながら、相変わらずいい家だなと感じています。
日々過ごしているなかで、物を落としたり水をこぼしたりして、細かいキズやシミは増えてきます。紫外線などで色も多少薄くなったりしています。それはそれで、劣化というかいい味になっています。
さらに無垢材ならではで、冬に室内が乾燥すると木も乾燥して、フローリングの隙間が大きくなります。500円玉が立つくらいの隙間が空きます。その隙間も春が来て湿度が高くなると狭まっていきます。
このように、時がたつほど、木と一緒に暮らしている実感が深まっていく気がします。
まとめ
今回は、わが家で使っている「グランデラスティックオーク」のフローリングについて紹介しました。住み始めて10年を経ても、ますます愛着がわいてきていて、今でも選んで良かったなと思っています。
現在この製品の無塗装品は販売終了ですが、わが家と同じオスモ塗装のテラ色として、 「ニューオーク マンハッタンテラ色(PHFL0706)」があります。
製品ページはこちら→ ニューオーク フローリング オスモオイル塗装(マンハッタンテラ色)
「グランデ ラスティックオーク」と同じく、樹種はオーク(ナラ)、グレードはラスティックで、乱尺タイプです。違いは厚みで、「グランデ ラスティックオーク」は18ミリ、「ニューオーク」は15ミリになります。
これから家を建てる方、フローリングのリフォームを検討されている方に、参考になれば嬉しいです。

ライターみすみ。
住宅が大好きで、住宅について学び、木材や建材に関わる仕事に長く携わってきました。2014年には、念願のマイホームを建てています。