室内ドア「2068」ってどういう意味?
アメリカ由来のサイズ呼称のしくみ

2025-09-19 公開

ライターのみすみです。住宅が大好きで、住宅について学び、木材や建材に関わる仕事に長く携わってきました。このコラムでは、カタログを見ていて何だろう?って気になるポイントを深堀りして紹介します。


プレイリーホームズが取り扱う室内ドアには、「ユーロトレンドドア」「エースドア」「ジーピードア」などいくつものシリーズがあります。建材総合カタログ「with room」を開くと、数多くの写真が掲載されていて、デザイン、色、価格も様々で、見ているだけでも楽しくなりますね。

そのカタログをじっくり見ると、サイズ呼称」「2068」「2468など、見慣れない4桁の数字があります。

カタログにサイズ呼称という言葉について

「サイズ呼称?」「これは一体、何の数字?」と疑問に思ったことはないでしょうか?実はこの数字、アメリカの住宅建築に由来するルールに基づいた意味のある数字なんです。今回はこの「サイズ呼称」の仕組みについて、分かりやすく説明します。

室内ドアのサイズ呼称と数字の意味は?

プレイリーホームズが取り扱う室内ドアは、アメリカなど北米の規格に基づいたサイズで展開されています。

北米ではドアや窓、フローリングなど多くの建材の寸法が、インチフィートという単位で決められています。それに合わせて、サイズが簡潔に分かるように表記されています。

そのため、カタログでは「2068」「2468」といった4桁の数字で表されていて、見ただけでドアのサイズが分かるようになっています。

インチ? フィート?

日本では長さの単位は、ミリ、センチ、メートルなどで表しますよね。アメリカではインチとフィートを標準単位として使っているんです。

  • 1フィート(feet) : 約305mm
  • 1インチ (inch) : 約25mm
  • 1フィート=12インチ

私たちはなかなか馴染みがないですね。

「2068」「2468」の数字の意味は?

それでは、実際にカタログに載っているサイズ呼称の意味を詳しく説明します。

「2068」「2468」の数字の意味は?

答えは、「前の2桁はドアの幅、後ろの2桁はドアの高さを指す」です。

室内ドアのサイズ呼称 意味を説明

たとえば、「20」は2フィート0インチ、「24」は2フィート4インチ、「68」は6フィート8インチであり、フィートとインチの組合せです。

サイズ呼称
(フィート・インチ)

(mm)
高さ
(フィート・インチ)
高さ
(mm)
20682’0″610mm6’8″2032mm
22682’2″660mm6’8″2032mm
24682’4″710mm6’8″2032mm
26682’6″762mm6’8″2032mm
28682’8″813mm6’8″2032mm
サイズ呼称ごとのドア本体の幅と高さ

日本では、建築寸法はミリ単位で表されるため、インチやフィートをミリに換算します。日本でもサイズ呼称は、輸入建材を扱う業界では今でも使われていて、この表記が一般化しています。

このように、カタログでは「2068」「2468」といった4桁の数字で表されていて、見ただけでドアのサイズが分かるようになっています。

サイズ呼称は共通言語。現場や設計でも役立つ豆知識

サイズ呼称は、住宅を建てるときに関わる多くの人にとって共通語のような役割をもっています。例えば、ドアのサイズ呼称が「2068」「2468」であれば、それを見ることで、ドアのサイズがすぐに分かり、現場でのやり取りや資材の管理がスムーズになります。

たとえば、以下のような場面で役に立ちます。

  • 設計士や建築士 →図面に寸法を記載するときに、表記が簡単
  • 内装の施工業者 → 現場でドア枠や壁の開口を調整するときに活用
  • 輸入代理店・販売店 → 海外製品の手配、在庫管理の効率化に貢献

「サイズ呼称」があることで、現場でのミス防止や工事の効率向上にもつながります。現場では欠かせない存在です。

ドアに限らず、サッシ窓、フローリング、壁パネル、階段部材など多数の製品が、フィート・インチのサイズ体系で規格されています。共通の規格があることで部品や建材同士の互換性があり、取り替えや修理が簡単にできるというメリットがあります。

ドアの高さ、アメリカでは68が主流

ドアの幅は「20」から「30」程度まで様々ありますが、高さは「68」(6フィート8インチ、2032ミリ)が標準です。これはアメリカにおける住宅の天井高8フィート(2440ミリ)が関係しています。

天井の高さ8フィート(2440ミリ)は、建材として一般的に使われる2×4材や石膏ボードの寸法と合うため、施工やコストの面で理にかなっています。さらに、ドアの上には「まぐさ(ヘッダー)」と呼ばれる構造材を入れる必要があるため、ドア自体の高さを天井いっぱいにすることはできません。そうした余白を確保することで、ドアの高さは6フィート8インチ(2032ミリ)に落ち着き、これが基準サイズとなったのです。また、天井とドアの間に余白があることで、開放感が保たれ、圧迫感のないバランスが取れた空間になります。

こうしてアメリカの住宅では、「68」(2032ミリ)が一般的なサイズとされてきました。一方、日本の住宅では最近、天井を高く開放的に見せたいという要望から、ドアの高さを2300ミリ前後のハイドアを採用する人も増えています。

ハイドアにしたい場合は高さをオーダーできるシリーズを選ぶ必要があります。

サイズをオーダーできるシリーズはこちらです。

ドアの高さにこだわりたい方は、ぜひこちらのオーダー対応のドアも検討してみてください。

まとめ

室内ドアのカタログに並ぶ4桁の数字に込められた意味は、インチ・フィートを基準としたサイズの表記であり、アメリカの住宅に由来することが分かりましたね。

プレイリーホームズの海外から輸入する室内ドアは、アメリカの住宅に由来する規格でカタログに掲載されています。


他にもカタログを見ていると「これはどういう意味?」と感じるポイントがあると思います。また別の機会に、ちょっとずつ紹介していきます。

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