話してくれるひと

Tさん
飼っているワンちゃん:柴犬/中型犬
おうちの床の種類:無垢フローリング・オイル塗装

Nさん
飼っているワンちゃん:ヨークシャテリア/小型犬
おうちの床の種類:合板フローリング・ウレタン塗装

Mさん
飼っている猫ちゃん:ミックス
おうちの床の種類:合板フローリング・ウレタン塗装

Uさん
飼っている猫ちゃん:短毛&長毛
おうちの床の種類:合板フローリング・ウレタン塗装
こんなワンちゃん・猫ちゃんと暮らしています。
―私自身、無垢床材のおうちにボーダーコリー(中型犬)と一緒に住んでいるのですが、ペットの種類や大きさ、個性によっても床材への影響の違いがあるのではないかと。「ここは飼い主さんの声に勝るものはない…!」ということでお集まりいただきました。みなさんよろしくお願いいたします!




: お願いします!
―みなさんのおうちのワンちゃん・猫ちゃんをご紹介いただけますか?

Tさん(柴犬/中型犬): 柴犬2頭と一緒に暮らして5年になります。激しいわんわんプロレスによる脱臼防止のため、リビングだけ無垢フローリングの上に木目調のノンスリップマットを敷いています。



Nさん(ヨーキー/小型犬):ヨークシャテリアを家族に迎えて、14年6ヶ月になります。
みなさんのワンちゃん猫ちゃんと比べるとかなり体が小さいですね。



Mさん(猫/ミックス):うちにはミックスの猫さんが1匹。一緒に暮らして16年目です。



Uさん(猫/短毛&長毛):我が家には猫ちゃん!…の他にもキャバリアという犬種のワンちゃんがいたり、ペキコーギーがいたりと、かなりの大家族です。


― 今回皆さんのアイコンには、それぞれのワンちゃん・猫ちゃんのお写真をはめ込ませていただきました。なんだかペットのみなさんと話しているみたいでうれしいです(笑)。
汚れや傷の悩みに合わせた「選び方」。
― まずは、皆さんが一番心配されている「汚れ」や「傷」について伺いたいと思います。我が家はレッドパインという柔らかい樹種の床なので、傷が気になる箇所もちらほら…。ペットを飼っているからこそ気になることや「実は意外と大丈夫だった!」なんてところもあるのではないかと想像しています。

Tさん(柴犬/中型犬):そうですね。ワンちゃんを飼っている方のお悩みあるあるの一つが「粗相」ではないでしょうか。我が家のワンちゃんもたまに粗相をしてしまうことがあるのですが、フローリングの色が濃く本来の木目や色差があったおかげで、汚れや水シミが気になりにくいんです。

Uさん(猫/短毛&長毛):我が家は今は合板フローリング・ウレタン塗装なので、無垢床材に汚れがつくことを想像すると少し焦ってしまっていたのですが、Tさんのお話を聞いて安心しました。節(ふし)があるものや色の濃い樹種を選んだりするだけでも、汚れはグッと目立たなくなりますし、成分の相性や木目の活かし方を知っておくだけで、ずいぶん気持ちが楽になりますね。



Tさん(柴犬/中型犬):そうですね。反対にウレタン塗装は日常のお手入れがしやすいのがメリットですよね。特にオイル塗装の場合は、オークなどタンニンという成分が比較的多く含まれる樹種などは、変色しやすいこともあるので、汚れはなるべく早めに拭き取ることがポイントになるのかもしれません。
― ここで、無垢床材を検討されている方にぜひお伝えしたいポイントがあります。それは「無垢床材は、手をかけながら長く付き合っていける」ということです。

Tさん(柴犬/中型犬):これは大きなメリットですよね。合板フローリングは表面の薄い板が剥がれてしまうとメンテナンスが難しくなりますが、無垢フローリングは中まで全部「本物の木」。汚れや傷が気になってきたら、サンディング(研磨)して表面の汚れや傷を落として再塗装し、きれいな状態にすることができるんです。すべてが新品のように元通りになるというよりは、風合いを残しながらまた気持ちよく使える状態にできる、というイメージですね。だからこそ、多少の傷がついても「なんてことを!」と気負いすぎることなく、「これも一緒に暮らしてきた証だな」と受け止められています。

Nさん(ヨーキー/小型犬):この「やり直しがきく」という安心感があるから、多少の傷も「まあいいか」と思えるんですよね。私もいつか新築を考える時には節ありの無垢床を…!と思ったりします。この安心感があると、やんちゃなワンちゃんたちとも笑って過ごせる気がしています。
― 「汚さないように」と神経質になるのではなく「何かあっても手をかけながら整えていけるから、今は一緒に楽しもう」と思える。この余裕こそが、ペットと幸せに暮らすためのポイントかもしれませんね。
滑りやすさへの工夫。大切なのは「足してあげる」考え方。
― 「汚さないように」と神経質になるのではなく「何かあっても手をかけながら整えていけるから、今は一緒に楽しもう」と思える。この余裕こそが、ペットと幸せに暮らすためのポイントかもしれませんね。

Mさん(猫/ミックス):今我が家には猫さんがいるのですが、猫は高いところから飛び降りる習性があるので、今の合板フローリングだと着地の衝撃が少し心配で……。以前、あるお施主さんのおうちにお邪魔した際、無垢フローリングの上で猫さんたちがリラックスして寝ている姿を見て。「これが理想だな」と無垢への憧れが強くなりました。



Nさん(ヨーキー/小型犬):私の家も合板フローリングなのですが、柔らかさはやはり無垢フローリングの方が良いのだろうなと感じています。今すぐ無垢に…とはいかないので、よく走り回る場所にだけジョイントマットやラグを敷いてあげるだけでも、ワンちゃん・猫ちゃんの安心はぐっと増すかもしれませんね。



Tさん(柴犬/中型犬):そうですね。柔らかさや温かさは無垢フローリングの魅力の一つ。ただ、「ペットのためにこの床を選ばなきゃ」と制限してしまうのではなく「自分が一番好きなフローリングを選んで、そこにペットのためにできる工夫を付け足してあげる」。そんなふうに考えると、床選びがもっと楽しく、自由なものになるのではないかなと思っています。


もしも今から家を建てるなら? 飼い主たちのリアルな選択。
― さて、ここまで色々な本音を聞いてきましたが、最後に「もしも今、皆さんが新築を建てるなら、どんな床材を選ぶのか?」をお聞きできればと思います。

Nさん(ヨーキー/小型犬):私はやっぱり、掃除のしやすさと滑りにくさを優先して、マツを使用した『MATSU SMILE』のTSVコートや、クリの『うづっクリ(ウレタン塗装・つや消し)』を選びます。以前5kgの活発なミニピン(もはやデカピン…!? )と暮らしていましたが、ジャンプ力があっても削れるほどの傷はつきませんでした。今のヨーキーは2.3kgと小さい子なので、目立つ傷はほとんどありません。ウレタン塗装は汚れが染み込みにくく、水拭きできるのが本当にラク。ワンちゃん・猫ちゃんと暮らすには良いことばかりだと思います。

Uさん(猫/短毛&長毛):私は、『無垢フローリング(ナラ)150mm幅・オイル塗装 ラスティックグレード』ですね。自分の趣味に合うのはもちろんなのですが、「色が濃いと抜け毛が目立ちにくい」「節(ふし)があればシミも模様に見えてくれる」という、ペットオーナーとしての期待にぴったりなのがこの商品でした。もし滑るようなら「後から何かを敷けばいいし!」と割り切っています。染み込んだ汚れでなければ、最悪削ればなんとかなる、という無垢ならではの安心感もありますから。

Mさん(猫/ミックス):私は、『針葉樹の無垢フローリング・オイル塗装』を選びます。先ほどお話ししたお施主さんのおうちがパインやスギのようなやわらかい針葉樹だったのですが、冬でも床が冷たくなくて、おうちにいた猫さんも本当に快適そうだったんです。猫の足腰への優しさを一番に考えるとこのフローリングになりますね。

Tさん(柴犬/中型犬):私は今の家と同じ『チークの無垢フローリング・オイル塗装』をリピートしたいです。何よりチークという木そのものが大好きなんです。
ペットと無垢床で暮らすための、小さなコツ
いかがでしたか?実際にペットと暮らしている方の声を聞くと、無垢床材とペットとの相性が意外にもよいことが伝わったのではないかと思います。最後に、ペットと無垢床で気持ちよく暮らすために、私が心がけている小さなコツをいくつかご紹介します。
- 粗相をしてしまったときは、「とにかくまず拭く」。
- 水飲みボウルの下にはマットを敷き、そもそも水がこぼれにくい工夫をしておく。
- 爪や毛が伸びすぎると滑りやすさも増すので、こまめな爪切りや足裏のケアを意識する。
- 床にできた傷を「あのとき一緒に遊んだ跡だな」と、暮らしの記録として前向きに受け止める。
床材の種類に限らず、暮らしていく中で傷やシミを完全に防ぐことはなかなかできません。とくに無垢の床はこだわって選ばれる分、「できるだけきれいなまま保ちたい」という気持ちも強くなりがちです。少しの傷や汚れでも気になってしまうのは、決して特別なことではありません。
でも、その一つひとつは、ペットと一緒に過ごしてきた時間の積み重ねでもあります。完璧にきれいなままの床ではなく、家族と一緒に年を重ねていく床と捉えると、少し気持ちが軽くなるかもしれません。
ペットも含めて、みんなが好きな床を選ぶ
ペットは、大切な家族の一員です。そして、どんな床を選んだとしても、その子への愛情が変わることはきっとありません。だからこそ、「どれが正解か」と決めつけるのではなく、「わが家にとって心地よいのはどんな暮らしだろう」と考えてみることが大切なのかもしれません。




元気に走り回る子もいれば、のんびり過ごす子もいます。その子の性格や、家族の暮らし方に寄り添って選んだ床は、きっとみんなにとって心地よいものになります。
私自身も、犬と猫と一緒に、やわらかいレッドパインの無垢床の家で暮らしています。傷やへこみはやはりつきますが、それも少しずつ重なっていく日々の記録のように感じられます。無理にきれいなままを保とうとするよりも、そのときどきでできることを取り入れながら、気持ちよく過ごしていけたらいいなと思っています。このコラムが、床選びに迷っている方にとって、少しでも気持ちが軽くなるきっかけになればうれしいです。



