住宅建材部

細野 雅生Masao Hosono

2008年入社

カナダへ、中国へ、湘南へ。
どこへ冒険に行くかは自分次第。

Story.01

「社内ベンチャーとか、できますか」
と聞く、生意気な就活生。

どうせ働くなら、いろんなことに挑戦できる会社で働きたいと思っていた学生時代。プレイリーホームズの入社面接では生意気にも「企画とか、社内ベンチャーとか、できますか?」と聞いた。それから10年以上が経った。まだ社内ベンチャーはやっていないけれど、木材の仕入れ先の開拓、新しい商品の企画・開発、なんでも自由に挑戦してきた。

思えばあれは、入社して数年を経たくらいの時。仕事にもある程度の自信が持てるようになって、さあ自分で何を始めようと考えた。目に止まったのは、レッドシダーというカナダ原産の木材だ。優れた木材にも関わらず、日本であまり知られていない。社内でも、取り扱いはまだ僅か。これだと思った。まず行動に移したのは、仕入れ先の開拓だ。中国の加工工場を探すためにインターネットで検索をかけ、カナダから売り込みに来た会社と対話を重ね、自分のパートナーを開拓するために、自分で作戦を考え、走り始めた。

Story.02

WEB会議の最中に、
自分そっちのけで話しだす
娘とパートナー。

木材を安定して仕入れるには何よりも、海外のサプライヤーとの信頼関係が大事だ。関係の構築に苦労するか?と聞かれれば、そうかも知れない。ただ、特別なことは何もない。分かりあう努力が大事なことは、どの国でも変わらないからだ。例えばカナダのサプライヤー。自分で開拓して、もう10年以上の付き合いになる。特に欧米は家族を大事にする文化が強く、取引相手にも同じ価値観を求めている部分が、なんとなくある。例えば娘の誕生日にも仕事をしているようだと、あまり信用をされないって話もある。

だからって訳じゃないけど、家族の話も、自分の趣味の話も、なんでもオープンに話すようにした。自分という人間を分かってもらいたいからだ。時を重ねるごとに関係が深まり、今では家族ぐるみの付き合いになっている。自宅でカナダとWEBミーティングをしている最中、ふと娘が顔を出す瞬間があればすかさず「ハーイ!」と、自分をそっちのけで会話が始まってしまう。娘の誕生日にはメッセージカードやプレゼントを送ってくれる。こうやって、いろんな国の人と深くつながれるのは、この仕事ならではの財産かもしれない。

Story.03

湘南の波の上で成立した、初めての商談。

数年をかけてサプライヤーとの関係を深められたこともあり、安定した仕入れの体制をつくることに成功した。そのおかげで、レッドシダーの取り扱いを大幅に伸ばすことができた。どんな商材を扱うか、どこから仕入れるか、どうやって売るか、本当に自由だ。しかしもちろん、自由に仕事ができるようになるまでには、時間がかかった。

入社した後の数年間の下積み時代、大事にしていたのは、国内の工務店など自分の顧客を開拓していくことだ。自分の顧客ができれば、お客様が何を求めているのか、つまり市場ニーズが把握できる。そこから、新しい商品を顧客と一緒につくり、売ることができる。顧客の存在があって初めて、自由に仕事を組み立てられるわけだ。

なんとか顧客を獲得しようと走り回っていた当時、訪問を重ねてもなかなか商談に発展しないフローリングのメーカーが、湘南にあった。ところがある日、そのメーカーの社長からいきなり電話が入った。過去の訪問の中で、お互いサーフィンが趣味という情報は共有できていたから「明日の朝4時に鵠沼集合」と伝えられた時には、サーフボードを車に積み込んで深夜の高速をひた走った。迎えた翌早朝、二人で湘南の波に揺られながら、「以前に話していた商品は、どの位の価格でできるか」と、初めての商談をしたことがいい思い出だ。その社長とは今も、親密なお付き合いをさせてもらっている。

Story.04

時代が変わっても、
ヒントが現場にあることは変わらない。

キャリアを重ね、今ではチームを引っ張っていく立場になった。自分で新しい商品をつくることはこれからも続けるけれど、同時に、下の世代を育てないといけない。人の育成は難しい。自分が経験してきたように、月の半分はカナダや中国に行き、当たって砕けろで道を拓いてきた方法論は共感されないかもしれない。時代も変わり、海外とのリモート商談も増えた。確かに効率的だ。それでも、現地に行き、相手の顔を見て会話をし、木材や商品を手に取ることが大切なことは変わらないと、個人的には思っている。要はバランスだ。

多くの土地に行き、価値観の違う相手と会話をし、今までと違うことに挑戦する。いろんな“冒険”を経て初めて、新しい価値を生み出すことができる。この面白さを、次の世代にも伝えていきたいと思っているんだ。

採用情報

Entry